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設立の目的purpose


 子どもが本当の意味で自立し、世の中に羽ばたいていくためには、乳幼児期における「豊かな環境」と「人間としての幸せになる」ことこそが乳幼児期教育の原点だと思います。脳科学者・澤口俊之教授の書である「幼児教育と脳」(文春新書1999年)より、認知脳科学(認知機能に関する脳科学)の成果を取り入れれば、私たち人類の知性は、*言語的知性 *絵画的知性 *空間的知性 *論理数学的知性 *音楽的知性 *身体運動的知性 *社会的知性 *感情的知性と、大きく8つに分類できます。この考えに基づき、保育を組み立てて行ってまいりました。それが、昨今注目されているHQ(人間性知能)につながっています。HQは前頭前野の脳間・脳内操作系の能力で、その中心となるものがワーキングメモリです。ワーキングメモリは、「情報を一時的に保持しつつ活用して答えを導く働き」をすることから、独自の方法で乳幼児向けWMカード(ワーキングメモリカード)を作製し、子供たちが毎日5〜10分程度行っています。毎日同じWMカードを使うのではなく、2日ぐらいで次のものに替えていきます。約4か月程度行うと、園児たちに変化が見られるようになります。集中力・理解力・注意力が高まります。さらに、感情の制御ができ、相手の気持ちを理解してコミュニケーションがとれるようになります。
 他人に思いやりを持ち、キレない子になるためには、ワーキングメモリの働きが必要です。また、ワーキングメモリは、記憶や言語処理機能も担っています。保育園を卒業し小学生になった園児たちは、勉強より8つの知性に含まれている運動や音楽におきましても、積極的・意欲的に取り組んでいるという報告も入っております。
 しかし、単にWMカードを使った活動のみを行えばよい結果が出るのではないと考えております。まず、日常の基本的生活習慣が身についていなければ、効果的ではないと実践から感じております。また、乳幼児期には、遊び・散歩・食事・お友だちとの交わりも大切です。将来、健康で人間性豊かな子どもたちへ導くよう実践してみてはいかがでしょうか。

              NPO法人 HQ教育研究会 理事長 遠藤弥生

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